かけがえのない人間であること

生涯を通して「かけがえのない人間」であろうとしたシャネル。
その想いは、ここまで追ってきたシャネルの生涯に、顕著に現れています。
もちろん、そう願い、そうありたいと願う人は多いであろう。
彼女は、世界を巻き込んで、自分の想いを成し遂げていくそんな偉人であった。

「他の人と自分を区別する」
相手を否定する姿勢がそこにあるのではなく、他人とは違う自分を認め、
自分を尊ぶべきだと彼女が、言い表しているのかもしれない。
幼少期、シャネルが母親を亡くし、父に捨てられる形で姉と二人修道院に預けられる。
修道院での孤独な生活から自分を解放する為、彼女はこの魔法の呪文を唱え続けたのかもしれない。

「かけがえのない人間」は、人は誰しもかけがえのない人間なのだ。
自信をもって、自信の意志を貫く姿に、人が生きる尊さが見え隠れする。
傲慢な生き方ではなく、意志をもった女性の姿がそのにはあるはずだ。
この言葉は、彼女の出会った男性たちや、周囲を巻き込み、世界を変えていく呪文となる。